「人と水害 過去・現在・未来」の講演会行事報告

主催:地盤工学会関東支部
歴史遺産の地盤工学研究に関する研究委員会
後援:国土交通省関 東地方整備局
東京都文京区
【日 時】
 2018年11月17日(土) 10:00~17:00
【会 場】

 中央大学後楽園キャンパス5号館5階5533室
 東京都文京区春日1-13-27・TEL03-3817-1711

【開催プログラム PDF
【災害関連情報歴史資料や地形 エクセル
 【午前の部】水害リスク対応と今
10:00-10:10
 開会挨拶:太田秀樹 中央大学研究開発機構教授(委員長)【資料PDF
10:10-10:40
 基調講演:越智繁雄 (一財)河川情報センター理事(歴史水害部会長)
資料PDF
10:40-11:10
 関東平野の災害指標:伊藤和也 東京都市大学准教授(GNS委員会委員長)【資料PDF
11:10-11:40
 利根川の治水と災害:三橋さゆり 国土交通省利根川上流河川事務所所長
資料PDF
11:40-12:10
 荒川の治水と災害:荒川泰二 国土交通省荒川下流河川事務所所長
資料PDF
12:10-13:10
 昼休憩
 【午後の部】水害対応の過去・現在・未来
13:10-13:40
 関東地域における土砂災害と砂防の歴史:井上公夫 (一財)砂防フロンティア整備推進機構技師長【資料PDF
13:40-14:10
 関東平野の地形形成と沖積層:遠藤邦彦 日本大学名誉教授【資料PDF
14:10-14:40
 洪水が作り出す地形と洪水堆積物:北村晃寿 静岡大学大学院防災総合センター教授【資料PDF
14:40-15:10
 水害対応と信仰の歴史:小宮雪晴 蓮田市教育委員会社会教育課長
資料PDF
15:10-15:20
 休憩
15:20-15:50
 宅地と水害:中村裕昭 地盤品質判定士 ㈱地域環境研究所技師長
資料PDF
15:50-16:20
 災害関連情報、歴史資料や地形・地質・治水情報の見方・調べ方:大里重人 地盤品質判定士 ㈱土質リサーチ代表(委員会幹事)【資料PDF
16:20-16:25
 休憩
16:25-16:55
 総合討論(水害対応の今と未来について)
16:55-17:00
 閉会挨拶
関東支部 歴史遺産の地盤工学研究
に関する研究委員会
幹事・大里重人
 「人と水害~過去・現在・未来~の講演会」 は、平成30年11月17日午前九時~午後五時まで、中央大学後楽園キャンパス5533教室で、国土交通省関東地方整備局並びに東京都文京区の後援をいただき、写真-1に示した9名のほか、写真撮影に参加できなかった2名を加え合計11名の講師により実施した。
 講演会は、学会のホームページ、学会メーリングリストのほか、一般の参加者も参加可能なようにSNS(国土交通省関東地方整備局等のツイッター、フェースブック等)を用い広報したことにより、200名の募集に対し延べ146名(講師含む)が参加し、参加者の所在地では、山形県など関東圏外からの参加者もありました。
さらに、参加者の職業構成は、図-1に示すとおり土木系企業及び研究者(工学系・地形地質系・歴史系)、行政からの参加者はもとより、開催場所である中央大学の学生や、一般(水辺関連NPO、街歩きグループ会員、IT系、インフラツーリズム愛好家、地域防災関係者)などの参加も認められ、地盤工学会の会員・非会員構成では、50%を超す非会員の参加を促すことができている。
 講演内容は、下記のホームページリンクにおいて講演資料のPDFをダウンロードできるように配慮しているが、各講演者とも最先端の研究資料や行政資料を元に講演を実施することを事前に広報しているため、「当日は、別の要件があり参加できないけれども資料が欲しい」あるいは「開催地が遠いため参加できないけれど資料が欲しい」などの要望が委員会や学会事務局等に寄せられており、近年頻発している災害の影響からか、全国的なニーズがあるテーマの講演会であったことがわかる。
今後、このような学会主催の講演会を各地で定期的に開催して、治水や防災・減災、あるいは地盤や土木に関する知識等の啓発を行うことが必要なのだろう。
写真-1 講師陣

図-1 参加者構成